1949-03-25 第5回国会 衆議院 商工委員会 第3号
そこで商工大臣にお伺いいたしたいのでありまするが、片山内閣の際に、石炭國管法案というものを強硬に議会を通したことを御記憶になつておられるだろう。ことに商工大臣は当時参議院の鉱工業委員長をなすつておられて、非常に御熱心におやりになつたことは私どもの記憶にとどまつておるのでありまするが、石炭國管法が昨年の四月から発動しておる。一昨年は三千万トンの目標でありましたが、三千万トンが確保せられた。
そこで商工大臣にお伺いいたしたいのでありまするが、片山内閣の際に、石炭國管法案というものを強硬に議会を通したことを御記憶になつておられるだろう。ことに商工大臣は当時参議院の鉱工業委員長をなすつておられて、非常に御熱心におやりになつたことは私どもの記憶にとどまつておるのでありまするが、石炭國管法が昨年の四月から発動しておる。一昨年は三千万トンの目標でありましたが、三千万トンが確保せられた。
然るに不幸にして十一月二十三日の新聞紙上には、法務政務次官の田中角榮君がその私宅及び事務所を石炭國管法案の疑獄の容疑のために家宅捜索を受けまして、更にその後、田中君が木曾氏より金品の收賄をなした容疑を以て、目下、首相より衆議院に対しまして逮捕の許諾を求められておる次第であります。
○梶川委員長代理 石炭國管法案が当時非常に問題になつておつたわけでありますが、あなたは当時この石炭國管法案に対してどういう態度をとつておつれたわけですか。
國管法案が上程され、議会に出るような空氣を見まして、帰つて來ました者から報告を受けましたので、これは減産をもたらす法案——業者として由々しき責任を感じましたので、お互いに話合いまして、十円ほど金を集める。そして上京する者は全部の人が自分のものではなく、上つた人にそれだけの補助をする。こういうことであつたと思います。
これは御案内のように、去年の國管法案の審議のときから炭價の改訂ということが議論の中心になつておりまして、大体われわれは四月一日から遲くとも炭價の改訂をやりたい。
これに比べて当時石炭國管法案初め公団法の通過を、政府が無理押しにやる意思があつたから、四割以上の反対があつたにもかかわらず、術策の限りを盡して通されたのであります。
水谷商工大臣は、この委員會の席上におきまして、平岡議員が先般、この石炭の國管法案によつて、果して具體的に石炭の増産ができるならば、政府は具體的にその案を示して貰いたいというような質問をいたしましたのに對しまして、商工大臣は、然らば石炭の國管案によらずして増産ができるという實績を示して貰いたい、結局水掛け論ではありませんかというような意味の答辯をいたしたのであります。
私は、この法案は石炭國管法案以上の農業國家管理法案、農業國営法案であると断ぜざるを得ないのであります。(拍手)今日のごとく國全体の機能が民主化されていないときに、形式的な法律の強要は、官僚の勢力の強化には、役立つても、農村の民主化は徹底的に妨害されるのみならず、これに逆行する、否、根本的に破壊するものであるということを指摘いたすのであります。
○國務大臣(水谷長三郎君) この國管法案は飽くまでも増産のための法案でありまして、イデオロギーによるものではございません。こういうような増産のための法案である。私はむしろこの法案に対して、これがイデオロギーに基く法案であると、しつこく尋ねられる自由党その他の諸君が、これが資本主義のイデオロギーに立つて、しつこく尋ねられておるのだろうと思います。
この行政的措置によりまして、同法を政府が眞劍に運営いたしまするならば、敢えて私はわざわざこの炭鉱國管法案というものを制定せずとも、石炭生産用の資材というものは重点的に十分に配給することが可能であると私は考えておるのであります。先ず第一番にこの問題につきまして商工大臣の御所見を承わりまして、私のこの最後の生産協議会の質疑に移りたいと思います。
○平岡市三君 大臣がながなが縷々御親切な答弁でありますが、要するにこの長い御説明をコンデンスしますれば、結局炭鉱の実態を把握して、そうしてそれに應じて適切な手を打つのだ、これによつて増産が可能である、こういうふうに私は考えるのでありますが、大体この國管法案なくてもあなたのその実態把握の理想が今日遂げられるのであります。又遂げなければならないのであります。
(拍手) 臨時石炭鉱業管理法案の審議を委ねられたる鉱工業委員会の審議の状況は、政府の答弁おおむね妥当を欠き、資料のごときも粗漏不十分、かつ未提出のものが多く、政府はほとんど何らの用意なくして漫然イデオロギー的石炭國管法案を提出し、國家の最大要請たる石炭増産につき、誠意なき醜態を暴露いたしたのであります。
○西村(久)委員 現在審議中の石炭國管法案の施行は、四月一日からということに相なつておるようでございますが、この法案が國會を通過いたしましたならば、明年度において大體國管案に對しまする政府の所要經費は、どのくらいかかるという御豫定でございましようか。
○大屋晋三君 この石炭増産非常對策と國管法案とは、直接の關連を持たないということは、先刻の御答辯で了承いたしましたが、さて先日商工大臣が私たちにお示し相成りました石炭の生産五ケ年計畫と、國管法の關連につきましては、過日同僚委員諸君から二、三の質問がありまして、大臣の御答辯を私も承つたのでありまするが、やや不明瞭な點があると考えまするので、改めてこの石炭五ケ年計畫と國管法との關連を御説明願いたいと存じます
○生越委員 十月三十一日の午後九時のラジオ放送におきまして、この石炭國管法案に對して、一箇月かかつて審議をやつておる。その状態は非常に混沌たるものである。
そういつたことを考えますと、我が國の戰時中の経済統制ということが、この國管法案を檢討するに当りまして問題にされ、そうして戰時中の経済統制が官僚的であるとか、或いは失敗したということからこの國管法案も妥当でないというようなことが言われると思いますけれども、戰時中の経済統制というものは、御承知のように軍が中心となりまして、何等の経理的乃至経営的な技能も持たない軍が中心となりまして、全く現場中心と言いますと
これから國管法案に対する私の意見を述べさして頂きます。私は非常に口下手なのでありまして、又時間の都合もありますから、書いた物に副つて御説明申上げますからどうか御承知を願います。 私は現在我が國の石炭の生産不振は機構が惡いためではなく、各般の施策実行に当つての努力が足りないからうまく行かないのだと確信いたしております。
そこで今囘政府提案の炭鉱國管法案には、経営者の経営権を大幅に縮小いたしまして、その代り労働者諸君には大幅に経営に参加させる。かくいたしまして、経営参加の自覚に基く、労働者諸君の盛り上がる勤労意欲に政府としては石炭の増産を期待しておるのである、かように申されたのであります。
併し我々は強く現在の各議員の方方に対して、この点を要望いたしまして、そういうような國管法案を作り上げて貰うべく強く要請するものでありますが、併しこれが達成できないからこの法案には反対であるという意思表示は私としてはいたし兼ねます。とにかくも我々が望んでおるのは國管であります。何とかしてこの臨時石炭鉱業管理法案を実施して貰いたい。
次に今度の國管法案を見ますと、結局われわれの受ける感じから申しますと、炭鉱の経営というものが官僚と経営者と労働者、こういう三つの頭、三頭政治と申しますか、そういう寄合世帶のような形において行われるように感ぜられるのであります。このことはいわば三人で——二人三脚というのがありますが、三人二脚とでもいつたようなかつこうで競走するようなものである。